耳鳴り・難聴・めまいに対する鍼灸治療 ~鑑別と効果機序について~
日時:令和3年12月19日(日)13:30~16:30
会場:全柔協会館4F
講師:粕谷大智(カスヤ ダイチ)
東京大学医学部附属病院リハビリテーション部 鍼灸部門主任、
宝塚医療大学 客員教授、他
講習会レポート
今回の学術講習会はNHK『ガッテン』にも出演され、
長年、東京大学医学部附属病院リハビリテーション部鍼灸部門の主任を務められている粕谷大智先生より、耳鳴り・難聴・めまいに対する鍼灸治療についてご講演いただきました。
前半は、耳鳴り・難聴・めまいが起こる作用機序について解剖学・生理学の観点から受講者に理解しやすい丁寧な説明をしていただきました。我々鍼灸師・マッサージ師が治療で用いることが多い経穴(ツボ)について、西洋医学の視点からの治療効果について詳しく教えていただきました。鍼灸って何で効くの?と言う疑問を持つ患者や他の医療従事者に対して、鍼灸の効果について理解を得られるように伝えることができる内容であり、大変参考になったと思います。
後半では講師が臨床現場で実際に行っている鍼灸治療、手技療法をデモンストレーションにて実演していただき、受講者全員で演習を行いました。前半部分での説明を踏まえての方法である為、治療に用いる部位へのアプローチが理解しやすく、受講者にとって受講後の反復練習を行いやすい内容になっていたと思います。
最後に講習全体の感想として、講義、実技どちらも明日からの臨床で即実践可能な内容になっており、受講者にとって有意義な時間になったのではないかと思います。