頚肩腕症候群(痛み)に対する鍼灸 効果を導く刺鍼部位と刺入深度
~後頭下筋郡と肩甲背神経へのアプローチ~
日時:R5/12/17(日) 14:00~17:00
会場:梅新21ビル2F
講師:粕谷 大智(かすや だいち)
鍼師、灸師
新潟医療福祉大学リハビリテーション学部 鍼灸健康学科長
講習会レポート
臨床現場でも遭遇することの多い頚肩腕症候群に対する鍼灸治療について、
後頭下筋群と肩甲背神経へのアプローチ方法の講習が行われました。
座学では頚肩腕症候群の定義や概念、関連痛、鑑別法や現代医学に基づく鍼灸治療法についての説明を講師の長年の臨床研究や経験によるお話を交えながら講義が進められ、受講者の方も興味深く傾聴されていました。
実技では頚肩腕症候群の症状の改善に効果的な①後頭下筋群(頚部深層筋)へのアプローチ方法②中斜角筋(呼吸補助筋)へのアプローチ方法(肩甲背神経への刺鍼による肩甲挙筋、菱形筋へアプローチ)③頸椎椎間関節へのアプローチ方法④徒手による頚部へのマニュピレーション(筋膜リリース)について、講師によるデモンストレーションで刺鍼部位について一つ一つ丁寧な説明が行われた後、受講者同士がペアになって実技を行いました。講師が全てのベッドを見て回りながら一人一人に適切な実技指導を行い、受講者全員が今回の受講内容の技術習得をめざして取り組んでいました。