理事長のコラム
理事長のコラム
2018.6
季節は夏の気が立つ「立夏(りっか)」が過ぎ、まだ肌寒い日がありますが、夏の気配が感じられるようになりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
さて、医療費の動向は、平成28年度は41.3%となり、過去最高だった前年度に比べて約0.2兆円の減となっています。しかし、高齢化により、病院にかかる人が増え、薬代や入院費用などが増加することにより、今後も医療費の増加は進むことでしょう。医療の中心は西洋医学ということで、身体に不調を感じると、病院へ行って薬をもらうことが一般的ですが、「鍼灸マッサージで治療する」という選択肢が浸透してほしいところです。
大鍼協は、鍼灸マッサージの保険取扱い可能な6疾患以外にも、頭痛や腹痛、胃の痛みなど内臓に関わる痛み、さらに、心身のバランスを調整し、生体の自然治癒力を高めることで不定愁訴などの改善が期待できることを多くの方に知ってもらうために、「柔道整復の日」や「日本橋ストリートフェスタ」などのイベントに参加し、啓発活動を行っています。今後もこのような活動を通して東洋医学の普及に努めてまいります。
最後になりましたが、鍼灸マッサージ療養費の料金改定が6月に行われます。医科の半分の上昇の慣例は守られたようで、今までになく大きな変化が見られるようです。また、10月から実施予定の「受領委任制度」の対応についても、より深く理解していただけるよう、6月に講習会を開催いたしますので、ぜひご参加ください。


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