事務局からのお知らせ

副理事長のコラム

上田孝之コラム

2016.1

  ◇医療費控除について◇

今回は確定申告での医療費控除についてお話しします。私も医療費が嵩んでいる患者の一人ですので、医療費控除は必ず申告します。私の場合、5万円前後の税金が戻ってきますので、医療費控除は重要な申告作業です。
 さて、はり・きゅう、あん摩マッサージの施術を受けた患者さんは、医療費控除の申告をすることができますが、この場合の基本理念として、
①病状に応じて一般的に支出される水準を著しく超えない部分の金額が対象となること。
②容姿の美化や容貌を変えるとか、慰安行為、気持ち良い施術、治療行為とは関係ない施術、
 疲労回復などは病状を改善するための医療ではないことから対象外であること。
という大きな2つのルールがあることに着目し、これらの運用上の解釈を説明します。
 ①の点は、税務当局は具体的な水準基準額を設定していませんので、自由診療の治療費を5,000円、7,000円、場合によっては1万円以上としても何ら問題ありません。むしろ重要なのは、はり・きゅう、あん摩マッサージ治療が本当に「治療目的」であったかどうかです。金額を気にすることは特にありません。
 ②の点は、医療費控除の対象となるものは療養費として認められるかどうかは関係ありません。医師の同意(書)や6疾患などを気にすることは全くありません。健康保険や国民健康保険の保険診療の点数や療養費支給申請とは何らリンクしないので「保険点数や保険金額が何らかの形で明示されていないと医療費控除の対象にならない」ということは全くありません。
 医療費控除には、はり・きゅう、あん摩マッサージ施術の対価が対象となり、治療院が発行する領収証が医療費控除申告の添付資料となります。治療院が患者さんに発行する領収証は単なるレシートでも構いません。領収証やレシートに施術内容や対象疾患、病状の書き込みも一切求められていませんので、治療目的であることを記述する必要もありません。
 ただ、単に疲れを癒したり、体調を整えるといったような「治療」には直接関係ない施術料金は含まれないということです。施術者側は、そのことをいちいちレシートに書き込む必要はないというのが現状です。施術金額が分かるレシートで十分認められるでしょう。
 また、施術を受ける患者さんの最高治療費の年間限度額が定められていないので、街の鍼灸師が施術費用として患者さんからいただく施術料金であれば、ここでいう「一般的に支出される水準内」と判断されることから、神経質に金額を議論する必要はありません。
 例えば、はり・きゅう、あん摩マッサージの施術料金が年間20万円を超えようが何ら問題ないのです。
 医療保険各法から支給される療養費とも関連付ける必要がないことから、6疾患に限定されずに医療費控除の申告の対象となります。変形性膝関節症や頚椎症等の施術もすべて対象です。ただし、繰り返して申し上げますが、「治療目的」でなければ医療費控除にはなりません。




一覧へ戻る

お問い合わせ
TEL. 06-6315-0035 (代表)
フォームからお問い合わせ
FAX. 06-6315-0036  月~金 9:30~17:30(土日祝は休み)
大阪鍼灸マッサージ協同組合 厚生労働大臣認可日本保険鍼灸マッサージ協同組合連合会加盟
お電話でのお問い合わせ 06-6315-0035 (代表)
フォームからお問い合わせ

Page Top